こんにちは、大工の島津です。
大橋建設では、家を建てる時のこだわりがあります。
それは職人さんの手作りで家を建てることです。
それって当たり前じゃないの?とお思いの方も多いと思いますが、実は現代の家づくりでは工場の機械を使って木材をあらかじめカットし、それを現場に運んで組み立てる。という工法が存在するんです。俗に言う“プレカット工法”と呼ばれるものです。
しかし、このプレカット方法。
メリットももちろんあるのですが、家の結合部の加工が複雑な物には、対応することが出来ません。更に、木材にはそれぞれ特性がありますが、その特性に合わせた加工が難しいというデメリットがあります。
私たち大橋建設の家では、自然乾燥させた無垢材を使用していいます。
自然乾燥材はその性質上、年月が経つと水分が蒸発し、反りや縮みが必ず発生します。
施工する際にはその反りや縮で発生する誤差を、予め計算して木材を刻むことが必要不可欠です。そのため、このプレカット工法が適さない場合がとても多いのです。
一本一本の材木の特性を知り、それを活かす。
この作業が出来るのは、熟練の技術と工法を知る大工だけです。
大工道具について
大工さんの道具と言えばコレ。と一般の方も良くご存じの道具「ノミ」と「カンナ」。
実はこれらの道具は、使用するたびに調整をしてあげないと、道具が持っている本来の力を発揮することが出来ない。というのはご存知でしょうか?
大工育成塾の塾生まーくんもインタビューで答えている通り、道具を使うための調整にも技術と経験が必要です。
しかも、一度現場で良い具合に調整できたとしても、別の現場で使おうとしたら、思った通りに使えない。なんてことも日常茶飯事。
大工の仕事は、道具を調整する。そんな細かいところまで求められる仕事なんです。
※音が出ます
<大工さんのカンナかけ>
伝統の技術 継手(つぎて) 仕口(しぐち)
継手(つぎて)
大橋建設の扱う木材は天然の物ですので、「材木の長さが足りない」そんな状況もよく起こりえます。
そんな時に使う技術が、この「継手(つぎて)」と呼ばれ技術です。
継手とは木材の長さが足りない時に、別の木材を継ぎ足す技術のことです。
継手の仕方にも色々な種類があるのですが、この結合部を作ることが大工としての腕の見せ所。材木の性質をよく見極めたうえで、ノミを使って“刻み”を入れて、継手を行います。
仕口(しぐち)
仕口とは材木を一定の角度に組み合わせる技術です。
家は材木と材木を組み合わせることによって、その構造が成り立っています。
仕口の仕方も箇所によって様々なのですが、こちらも継手と同様、大工さんの技術が物を言います。右の写真は、大工育成塾のまーくんが練習のために作った仕口です。
実際に家が建ってしまうと、先ほどの継手や仕口は見えなくなっていますが、皆さんの人生を見届ける住まいは、実はこうした大工さんの熟練の技術によって成り立っているんです。
私たち大橋建設は、一棟一棟に心を込めることをとても大切にしています。
熟練の大工さんたちが一つ一つ手作業で家を建てる事の大切さを大事にしています。
この点にこだわりを持っています。
だからこそ大橋建設は、シッカリとした大工の技を大切にし、それにより長く丈夫に安心して暮らせる住まいを提供させて頂きます。